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水戸から見た関連年表#10

慶喜公29歳慶応元年(1865)
慶応元年
 月  日  記  事
 1   4 禁裏守衛総督徳川慶喜、所司代松平定敬ら、在京の諸侯、参内し、正を賀す。特に慶喜が去冬、筑波勢鎮定の功を賞して、末広を賜う。(綱要)
 18 常野浪士追討軍総括田沼意尊、浪士武田耕雲斎ら受取のために上京す、ついで越前国敦賀に向う。(綱要)
 22 禁裏守衛総督徳川慶喜、参内す。常野浪士鎮定の労を賞して寮馬を賜う。朝廷、また、水戸、金沢、彦根、小浜、津、福井、騰所、富山、丸岡、大垣、会津、桑名、小田原、大溝、敦賀、大野、鯖江、越前勝山等の出兵諸藩を同じく賞す。(綱要)
 29 水戸藩、大寄合頭戸田銀次郎、大番頭渡辺半介、寄合久木直次郎、同笠井構六らの藩政不取締を責めて、食禄、邸宅を没取して禁固せしめ、各其子に扶持米を給し、蟄居せしむ。(綱要)
 2   1 大目付黒川盛泰ら、浪士武田耕雲斎ら二十五人を糾問す。(綱要)
福井藩、常野浪士警固のため、家老酒井与三左衛門をして藩兵を率いて敦賀に赴かしむ。前藩主松平慶永、与三左衛門に命じて、大目付黒川盛泰に、浪士の処置公正なるべきを説かしむ。(綱要)
  3 大目付黒川盛泰ら、福井、彦根、小浜三藩に命じて、常野浪士の斬首者を出さしむ。越前藩、猶予を請う。(綱要)
  4 幕府、元水戸藩士武田耕雲斎、同武田彦衛門、同武田魁介、同田丸稲之衛門、同藤田小四郎、同須藤敬之進、同根本新平、同畑弥平、同竹内百太郎、同滝平主殿、伺三橋金勘、同山国兵部、同山国淳一郎、同長谷川通之介、同村島万次郎、同井田平三郎、同朝倉源太郎、同川瀬専蔵、同国分新太、同米川米吉、同高野長五郎、同川上清太郎、農内藤昇一郎、同前島穂徳之介を斬り、耕雲斎、兵部、稲之衛門、小四郎の首級を水戸に梟す。(綱要)
  8 阿部正外、本庄宗秀、禁裏守衛総督徳川慶喜に帰府の台命を伝う、慶喜、従わず。
 15 幕府、元水戸藩士秋山又三郎、同高橋市兵衛、同小野藤五郎、同芹沢助次郎、同滝口六三郎、同岩間久次郎、同玉造清之允、同安藤彦之進、同桑屋元三郎ら135人を敦賀に斬る。(綱要)
 16 幕府、元水戸藩士浜野松次郎、同下野廉三郎、同中村親之介、同市毛幸之介、本村園三郎、同関内熊五郎、同大久保信之介、同檜山三之介ら102人を敦賀に斬る。(綱要)
 19 幕府、元水戸藩士綿引左近、同原弁之介、同川島盛之介、農秋葉与衛門、同黒沢八郎ら75人を敦賀に斬る。(綱要)
 21 幕府、元水戸藩士武田金次郎、同鈴木福太郎、同古内丑太郎、同関清太郎、両照沼粂次郎ら100余人を遠島に処す。(綱要)
 22 幕府、日光東照宮奉幣使の参向に依り、共通行沿道の諸侯に警衛を命じ、常野浪士に備えしむ。(綱要)
 23 幕府、元水戸藩士朝倉三四郎、同樫村平太郎、同杉山秀太郎ら16人を敦賀に斬る。(綱要)
幕府、彦根藩の敦賀警備をやめ、更に水戸藩引渡の浪士137人中70人を付預す。
翌日、同じく小浜藩の警守を免じ、暫く流罪の浪士137人を付預す。(綱要)
 25 常野浪士追討軍総括田沼意尊、敦賀を発して帰府の途に就く、翌日、大目付黒川盛泰らまた同じ。(綱要)
この月 下総、常陸両国諸村の名主、組頭ら、去々年以来の水戸浪士らの所在掠奪の事情を、幕府に上申す。(綱要)
 3   5 水戸藩、常野浪士の与党を常陸国長岡に処刑す。(綱要)
吉河藩、重ねて書を幕府に致し、日光東照宮神忌下向使の警衛か、或は水戸藩浪士の御預か、其一を免ぜられんことを請う。(綱要)
  9 大垣藩、常野浪士糾問の状を幕府に上申す。(綱要)
 10 幕府、常野浪士追討のため、人馬継立のかさむに依り、日光街道間々田、小山、宇都宮の三宿に各金二百両を貸与す。(綱要)
 11 常野浪士追討軍総括田沼意尊、敦賀より帰府に依り、登営す。(綱要)
白河藩、常野浪士の領内通行に当り措置を誤りし藩士を謹慎せしめたるを、幕府に上申す。(綱要)
 13 幕府、常野浪士35人を福江藩領内に罰す。(綱要)
 14 老中本荘宗秀、召に依り参内す、朝廷、東下を命じて大将軍の上洛を促さしめ、かつまた水戸藩の興廃に問する措置は朝裁を経べきを令す。翌日、宗秀、東都を発し、帰府の途に就く。(綱要)
 17 萩藩主毛利慶親、急進派の主張する武備恭順を藩論とすることに決す。
 22 水戸藩主徳川慶篤夫人ら、江戸に至り、小石川藩邸に入る。(綱要)水戸藩、大寄合頭筧助太夫、同鵜殿平七らの元藩士武田耕雲斎らを追討せる功を賞す。以後しばしばこの事あり。(綱要)
 25 水戸藩、元藩士武田耕雲斎、同山国兵部、同田丸稲之衛門、同藤田小四郎の首級を城下に梟し、耕雲斎の妻及び児孫を斬り、その女及び兵部らの妻子を終身禁錮に処す。(綱要)
 26 水戸藩家老市川三左衛門、同佐藤図書ら、江戸を発して帰藩す。(綱要)
 27 幕府、諸物価の引下げを命じ、諸品の買占め売惜しみを禁ず。
幕府、使番または目付を佐倉、高崎、飯野、佐貫、関宿、吉河、結城、川越、忍、岩槻、館山、福島の諸藩に遣し、各分預せる水戸藩士らの処分決定を達せしむ。(綱要)
 4   2 幕府、水戸藩郷士萩谷平八を銚子に、同農江橋五衛門を川越に斬る。翌日、元水戸藩士新井源八郎同村田理介に佐貫に於て自刃を命じ、同黒沢覚介、同木村三穂介を同所に、同雨宮鉄三郎を結城に、同五十嵐宗四郎、同園部俊雄、同床井荘三を忍に斬る、前後、諸藩付預中の常野浪士にして命を落す者多し。(綱要)
  4 暮府元水戸藩士下野隼次郎、同田尻新介を武蔵国岩槻、同興野助九郎を上総国東金に斬る。(綱要)
  5 幕府元水戸藩士榊原新左衛門、同谷鉄蔵、同里見四郎左衛門、同富田三保之介、同福地政次郎、同真木彦之進、同栗田八郎兵衛、同鈴木荘蔵らに古河に於て自刃を命じ、同梶清次衛門、同林了蔵、同大胡聿蔵、同福地勝右衛門、同沼田久次郎、同原熊之介、同宮本辰之介らを同所に、同木村円次郎を館山に斬る。(綱要)
  7 水戸藩主徳川慶篤、書を鳥取藩主池田慶徳に致して参勤を促す。在京水戸藩士原市之進、同梅択孫太郎、同野村舞之介、同長谷川作十郎、書を慶徳に致して藩政の匡正を依頼す。ついで、作十郎及び同藩士山口徳之進、鳥取に赴き、慶徳の斡旋を請う。慶徳、書を関白二条斉敬、前関白近衛忠煕、権大納言正親町三条実愛らに致して朝旨を仰ぎ、また、禁裏守衛総督徳川慶喜に書して議する所あり。(綱要)
 15 幕府、水戸藩主徳川慶篤の願を許し、庶子篤敬を嫡子と為さしむ。時に烏取藩主池田慶徳、岡山藩主池田茂政、水戸藩の内訌を憂い、朝命を以て禁裏守衛総督徳川慶喜をして、慶篤の継嗣たらしめんことをはかる。(綱要)
この月 禁裏守衛総督徳川慶喜、京都に学問所を建て、在京の家臣に就学せしむ。
 5   2 上田藩、昨年常野浪士鎮定のために出兵せし状を幕府に上申す。(綱要)
  5 幕府、常野浪士の鎮定に従事せる歩兵奉行河野通伸、歩兵頭平岡準らを賞す。(綱要
この月 幕府、元水戸藩士小野新之助を京都に捕え、これを斬る。(綱要)
閏5   1 幕府、米価引下げのため、米、雑穀の自由売買を許す。
 12 鳥取藩主池田慶徳、書を岡山藩主池田茂政に致し、水戸藩の内訌措置に関して意見を求む。(綱要)
 21 岡山藩主池田茂政、書を烏取藩主池田慶徳に寄せ、水戸藩内紛処置に関する意見を問う。(綱要)
 22 将軍入洛、直ちに参内して、長州藩再征の事由を奏す、禁裏守衛総督徳川慶喜扈従す。
 24 将軍下阪す。
この月 幕府、大多喜藩主大河内正質の征長従軍に依り、預中の常野浪士を川越、忍、古河、久留里、岩槻、生実、結城、請西、安房勝山、福島、飯野、飯山、長瀞、高岡、西大平、三宮、佐貫諸藩に引渡さしむ。(綱要)
 6   2 禁裏守衛総督徳川慶喜、下阪、備前藩邸に館す、5日筑前藩邸に移る。これより後、下阪する毎に此れを旅館とす。14日帰京。
 17 禁裏守衛総督徳川慶喜、参内、長州藩処分案を奏し勅允を蒙る。
 21 禁裏守衛総督徳川慶喜、下阪。
 24 薩摩藩士西郷降盛、土佐藩浪士坂本竜馬らと京都に会し、薩摩藩名儀で武器購入を願う萩藩の要請を受諾す。
 7   6 禁裏守衛総督徳川慶喜、帰京。
 19 水戸藩主徳川慶篤、常野擾乱に関し、幕府の措置寛大なるを以て、益々謹慎すべきを領内に諭す。(綱要)
 22 禁裏守衛総督徳川慶喜、下阪、24日帰京。
 8  15 これより先、下阪、この日、帰京。
この月 江戸諸物価高騰のため、幕府この月より町会所で、貧民への救米、救銭を支給す。
 9  16 英、米、仏、蘭四国代表、幕府と兵庫先期開港、条約勅許を交渉のため、連合艦隊を率い兵庫港に来航す。
 21 将軍、参内、長州藩再征の勅允を蒙る。
宍戸藩、萩藩再征のため、藩地に配兵の命あるを以て、其鍛冶橋門警備、配兵の一を免除せんことを幕府に請う。(綱要)
 25 禁裏守衛総督徳川慶喜、将軍徳川家茂の促により下阪、27日帰京。
 26 幕府の横須賀製鉄所、起工式を挙行す。
10   1 将軍徳川家茂、上表して職を徳川慶喜に譲り退隠せと請う、許されず。
  4 禁裏守衛総督徳川慶喜、参内、条約勅許を奏請。
  5 朝廷、条約は勅許、兵庫先期開港は不許可との勅書を出す。
 10 禁裏守衛総督徳川慶喜、政務輔翼を命ぜらる。
 24 水戸藩、元家老尾崎豊後の禄を収めて蟄居に処し、同杉浦土羔三郎、藩士三浦贇男らを禁獄す。(綱要)
 25 水戸藩元参政岡田新太郎、藩士岡田損蔵、同美濃部又五郎、同大竹勘次郎、同武藤善吉、同安藤木工進、同斎藤市衛門、同高橋重大夫、同吉見喜代八郎、同那須寅三、同小山田任之允、同津田豊太郎、同小林六衛門、同柿栖次郎衛門、同水野哲太郎、同有賀半蔵及び三浦贇男を斬る。(綱要)
 29 幕府、鹿島社大宮司塙大隅守を免じて押込に処し、其子出羽守を逮流に処す、常野浪士騒擾の事に坐するなり。(綱要)
この月 水戸藩主徳川慶篤弟松平昭武及び一橋家士原市之進、同梅沢孫太郎、水戸藩士野村彜之介、同長谷川作十郎、各書を鳥取藩主池田慶徳に致し、作十郎の派遣を告げ、水戸藩の内情を報じ、其救解に協力を請う。(綱夢)
11   1 水戸藩主徳用慶篤弟松平昭武、二条城に登り、将軍徳川家茂に謁す。(綱要)
  2 禁裏守衛総督徳川慶喜、摂海防衛指揮を辞す、許されず。
  3 禁裏守衛総督徳川慶喜、政務輔翼を辞す、また許されず。
  6 水戸藩士長谷川作十郎、鳥取藩に至り、水戸藩の内情を報じ、其救解に周旋を求む。(綱要)
 20 幕府、永井尚志などを遣わし、長州藩家老を広島に召し、八箇条を訊問す。
この月 幕府、物価調節のため諸色会所設置を計画す。
12   7 朝廷、水戸藩主徳川慶篤弟松平昭武の京都警衛の勤労を賞し、金千両を賜う。(綱要)
  9 毛利敬親父子待命書を提出す。
この月 関宿、高崎、佐倉、一宮、請西、久留里、飯野等諸藩、各幕府の命に依り、常野事件の降人を寄場奉行に交付す。(綱要)
水戸藩士栗田粟里著「戸籍考」刊行さる。(水戸学徒列伝)
水戸藩士内藤正直、弘道館教授頭取と成る。(水戸の文籍)